クートニイ地方
11 June 2015
クートニイ地方は第2次大戦中、日系人が多く住んでいました。日系人はカナダの敵国人なので、ブリッティッシュコロンビア州沿岸に住む日系人は土地も家も没収され、100マイル(160キロ)以上沿岸から離れた所に住まわされたのです。その当時の家がニューデンバーという小さな町に歴史保存で残されていて、見に行ったことがあります。簡素な掘立小屋で、2家族が住んだそうです。といっても、働き盛りの父親や若い男性は道路工事などで働かされ、キャンプで生活し、年寄りや女、子供だけが住んでいたと書いてあったと思います。以前知り合った日系人の年配の女性は、家族全員が一緒に住みたいと願ったため、更に遠いサスカチワン州やマニトバ州で慣れない農業をさせられたそうです。日系人は戦争が終わって、4年後の1949年にやっと沿岸に戻れました。戻っても、家は既に売られていて、農業をしていた人々の土地も、日系人に多かった漁師さんの船もなかったのです。自分の土地を買い戻そうとしても、日系人には売れないと断られた話もあります。本当に戦争は嫌ですね。私はこの平和な生活に感謝しています。写真はこの地に住むジョンの友人宅でもう一組の友人夫婦と合流し、過ごしと時のもの。今年は例年より暑く、蚊に悩まされました。気温は日中毎日35度くらいまで上がっていました。