鮭の話
21 July 2015
バンクーバーの近海では鮭が獲れる。先日散歩していたら、今までに見たことがない位の引き潮で、釣り人達が河口近くの海に立って釣りをしていた。初めて見る光景だった。いつもだったら、沢山の小さなボートが河口付近に来て釣りをしているのだ。それがあちこちに砂地を見せているので、ボートは不要なのだろう。それにしても、今年は鮭が戻ってくるのが早い気がする。世界の温暖化のために、水温が高くて鮭が生まれ故郷の川へ戻れなくなっているとも聞いている。でも、ちゃんと帰ってきているのだ。ただ可哀想なことに、雨が少なくて川の水量が少なく、そのため河口付近でウロウロしているらしい。折角何千キロ、何百キロも泳いで故郷に帰ってきたのに。鮭のことを本で読んだ時に鮭に生まれてこなくて良かったとつくづく思ったものだ。自然の法則とはいえ、鷲やアザラシや人間やいろいろな天敵から逃れ、生まれ故郷の川に戻れば熊が待ち構えているし、産卵後、その命は果ててしまう。北バンクーバーに鮭の孵化場があり、ガラス越しに鮭が強い川の流れに逆らってジャンプして川を上っていく様を見ることが出来る。ジャンプしては押し戻され、休んで再度ジャンプして、押し戻されている姿を見ると声援を送りたくなる。写真は散歩の時に撮った引き潮の写真。