自分の過去
29 July 2013 | Kyoto
久しぶりに、いちからブログを読み直した。
懐かしかった。
大半が「この人病んでるな」と思わせるような内容やったけど、生命力の強さを感じた。
帰国してから、当時の暮らしに戻りたくなったことは一度もない。
ただ、あのまま船旅を続けていれば、有名になって本くらい出して、お金持ちになれたかもしれないのに、というやましい気持ちになったことは何度かある。
今がものすごく貧乏なだけに。
けれど、息子の寝顔を見た時に、続けていればこの子と出会えなかったのだと思うと、今のわたしに心から満足する。
赤ん坊におっぱいをあげながら、窓の外を眺める。
向かいの棟の洗濯物は、今日も山ほど干されている。
私には、旦那と子供の健康以外にほしいものは何ひとつない。
けれど二人はどうだろうか。
私には、一生かけても、海の真ん中から眺める夕陽というものを、彼らに見せてあげることが、おそらくできない。
船なんて買えへんし。
それでも、こんな母ちゃんでも、一緒にいてもらえますか。